バリオスに乗るまでの経緯

教習所に通い始めた頃は、『これから取れる免許では、400ccまで乗れるんだから、400ccが欲しいな』と思っていて、その時に色々調べてみて、これいいなぁ…と思ったのがホンダのCB400SF、いわゆるヨンフォアだった。その後色々と調べてみたら、400だと車検があるし、税金も高い、と言うことが分かった。その時点で400は諦めた。なぜなら私は万年金欠の貧乏学生だからだ。
そこで目を向けたのが250t。250ならギリギリ高速に乗れるし、維持費も安そうだという考えからだ。しかしそこでいきなり、バリウスにはたどり着かなかった。色々と調べていたときに何となく手を出してみたのが、バイク雑誌の『ヤングマシン』その2006年7月号の企画夏のツーリングマシンカタログ(だったかな?)。そこの250CCの欄で見た中で目を引かれたのは、またしてもホンダ、ホーネットだった。カッコいいし、40ps、目一杯出てる。これにしよう!と馬力至上主義者の私は他のバイクは、あまり馬力が無く、他に40ps出てるのはバリウス。その時は、こういうのもあるんだな、これもカッコいいな。っていう程度。頭の片隅に残していた程度だった。
その後は、これだ!となると他に考えられなくなる性格をしてるので、ひたすらホーネットの情報を集めまくった。そこで知ったことはショックだった。ホーネットのタイヤは太い。しかもリッタークラス並み。もうホーネットを買うと思っていた自分にはまさに青天の霹靂。貧乏人だから安く維持しようとしていただけにいずれ変えるであろうタイヤが高いんじゃあ、ダメだ。
そこで急浮上してきたのがバリウスだった。これならタイヤも太くないし、パワーもある。カッコいい。もうこれしかない。そう思って、今度はバリウスの情報を集めた。するとバリウスにはA型、B型、C型があることが分かった。A型は初期の方で、大分年数がたっているものが多い、そしてモノサス。B型はその後の方で、年数がたっているものからたっていないものまでと幅が広い、そして二本サス。C型はB型をOME供給したスズキ版。基本的にB型と同じ。スタイル的には二本サスが好きだったので、BかC。バリウスはカワサキのバイク。だったらちゃんとその会社から出てる方がいいから、結果B型のバリウスUに考えがまとまった。
中古の値段もまあまあ、ギリギリいける範囲。と言うのも近くのバイク屋の在庫情報を見て知った。バリウスだと心に決めたのが、教習の二段階が中盤に差し掛かった頃。
そういえばシュミレーターの教習で教官が『免許取れたら何に乗りたいか』と聞いてきたことがあった。その時は全部で3人。他の二人はヨンフォア、ホーネットと答えていた。私は卑屈にも、みんな金持ちだな、って思った。教官はそれを聞いて、一人もビクスクの名前を挙げなかったので、みんなバイクが空きなんだねって、感心してた。
そんなこんなで免許を取って半月ほどして実際に見に行った。ホントは何度も足を運び、じっくり見るのがいいのだろうが、見に行って、凄い上玉がいた。01年のB5型、走行距離1200キロ程度、転倒暦なし。車体もきれい。見積もりをとりあえず出してもらうだけ出してもらおうと思った。すると47万ちょっと。予算オーバー。しかし諦めない。予算は40万円台前半。値切り合戦の開始だった。結果として大勝。即決できるなら、3万近く引けるというので、それで手を打った。結果として、盗難保険、カバー、チェーンロック+ディスクロックのセット品を含めて45万円チョイ。
納車日は2006年10月15日。誕生日が13日だったので、今までで一番高い『自分への誕生日プレゼント』になった。
そうやって私は念願かなってバリウス乗りになったのだった。